
「動物徒手運動学」は
「 A’s technique」と「APRIA式リハビリテーション」の二つを掛け合わせた、動物で唯一の「施術的運動(therapeutic exercise)」です。
「 A’s technique」とは、人間の学問としての「関節内運動学(arthrokinematics)」に基づく関節内運動及び潤滑機構を利用した「施術的運動(therapeutic exercise)」であり、滑膜性関節が備わっている動物に対して行い、関節の動きを質的・量的に改善する手技となっています。
「APRIA式リハビリテーション」とは、動物は人間のように「ここに力を入れて歩いて」「意識してお腹に力を入れて」など、言葉で指示しての運動はできません。そのため、バランスボールをはじめ様々な道具を使って施術者がその子に必要な動きを引き出して上げる運動法です。
この、「 A’s technique」で運動しやすい身体を作った状態で、「APRIA式リハビリテーション」の道具を使って施術者が動物のパフォーマンスを引き出してあげる施術法が「動物徒手運動学」です。
動物の身体能力向上にご興味のある方、スポーツや競技の記録を向上させたい方、より健康的な生活を快適に送れるようにしたい方はぜひ「動物徒手運動学」の施術を体験してみて下さい。
12/17に行った「動物徒手運動学×エクストリーム」で、ハイスピードを行う前後で整体と運動療法を行えば犬の足の速さは変化するのか?の研究にご参加頂きありがとうございました。
最初に結論からお話すると
「整体と運動療法を行う事で犬の足の速さは速くなる」といった結果になりました。
また、同時に練習会を行っていたワンちゃんのスピード変化を確認した所2回目から3回目(1回目から2回目の変化は誘導方法などの影響でタイム変化が著明だったため除外)の走行では平均してスピードがダウンする傾向にありました。
通常全力疾走を行えたと仮定した場合、3回目以降は平均的にパフォーマンスが低下する傾向にあります。
今回の研究では整体×運動療法(以下動物徒手運動学)を1度目か2度目かワンちゃんによっては3度目4度目の走行後に行う事でハイスピードのタイムが改善する、もしくはパフォーマンスが低下しにくくなった要因としては2つあり、
1つ目が行った整体内容が筋肉ではなく関節を対象とした「A’s Techniqueアーズテクニック」であった事にあります。
皆さん周知の通り整体は本来「筋肉を緩ます」イメージがあるかとは思いますので、運動前後に行わない方が良いと思われているかもしれませんが、今回行った施術は「関節の機能改善」を行う事ができるのでこの結果に至ったと考えます。
2つ目にAPRIA式リハビリテーションにより、滑走に必要な筋肉を収縮させた事にあります。
ワンちゃんは「滑走時にここに力を入れて」というような言葉での指示が出来ません。
その為、直前に人間が意図的にその筋肉に収縮を入れされる事で、滑走時に目的の筋肉の収縮が強くなりこの結果に至ったと考えます。
これら2つを掛け合わせた「動物徒手運動学」の及ばす効果が今回の結果に繋がったと結論付けました。
今回の研究結果を踏まえて来年学会発表に繋げさせて頂きます。
橋本さんを中心としたエクストリームスタッフの皆様、並びに研究にご参加頂きました皆様と愛犬の皆様には本当に感謝の気持ちしかございません。ありがとうございました。また、こちらの拙い対応でご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
かなり寒い中での参加になったのでお身体ご自愛ください。
今後も動物徒手運動学として動物業界を盛り上げていけるよう研究を重ねて参りますのでご協力よろしくお願いします。
動物理学リハビリ国際協会 岸本誠也
福ト整体院/Dr.BOWBARNEYS
A’s Technique 福井健人


筋肉の量を評価する為に大腿部の太さを評価します。
※測定者は理学療法評価を行える同一のスタッフが実施
※『動物徒手運動学』の施術を受ける事で左右の足が
バランス良く使えている事を意味しています。
後肢のパフォーマンスを評価するために1分間に
座位→立位の移行が何回可能か測定します。
※測定者は動物のハンドリングに長けたスタッフが実施
四肢の柔軟性を評価する為に関節の可動域を評価します。
※測定者は理学療法評価を行える同一のスタッフが実施
※『動物徒手運動学』の施術を受ける事で関節の柔軟性が
向上していることを意味しています。
※施術の効果が1週間以上は継続できる事を意味しています。
後肢のパフォーマンスを評価するために
ハードルを飛び越えられる高さを測定します。
※測定者は動物のハンドリングに長けたスタッフが実施
ドッグスポーツ「エクストリーム」の競技参加者にご協力頂き
施術による疾走タイムの変化を研究させて頂きました。

椎体と椎体の間(背骨の隙間)の狭窄が開いている所見が見受けられます。


動物理学リハビリ国際協会APRIA:会長
アニマルサービスCinnamil:代表
一般社団法人日本ペットマッサージ協会:顧問
一般社団法人パートナードッグタウン協会:理事
大阪ECO動物海洋専門学校:非常勤講師
2010年神戸学院大学(医療リハビリテーション学部 理学療法専攻) 入学。人間の理学療法と並行しながら動物の理学療法を自身で学び動物のリハビリの道へ行く事を決意。
整形外科では著名な動物病院のファーブル動物医療センターの整形外科/リハビリテーション科/スポーツメディスン科に所属し、臨床経験を積む。
現在は、いくら犬猫クリニック神戸理学リハビリセンターにてセンター長を務め全国各地の動物病院から依頼を受けてリハビリテーションを行っている。
特に、整形・神経症例の術前術後、高齢犬のリハビリテーションに定評があり、肥満犬のダイエット、健康維持・パフォーマンス向上の為のフィットネスにも精通。

A’s technique:代表
福ト整体院:院⻑
Dr.BOWBARNEYS:院⻑
関⻄総合リハビリテーション専門学校(理学療法専攻) 卒業
脳神経外科 大⻄脳神経外科病院で人間に対して理学療法を 11 年行う。患者様の飼い犬 が歩けなくなり、動物病院でも手の施しようがないと言われた飼い犬に対して施術を施した所即時に歩行可能となり、自身の関節内運動治療が人間以外にも適応することに気付き独学で勉強を行い動物病院で研修を重ねる。
病院退職後「福ト整体院」を開業し、同時に動物の整体もスタートさせ動物に行う施術方法「A’s technique」を開発、全国の人と動物に対して施術を行っている。

A’s technique:理事
Puli香:代表
酪農学園大学獣医学群獣医保健看護学類(動物理学療法ゼミ所属)卒業後、松波動物病院メディカルセンターにて動物看護師として、動物看護業務と並行し犬のリハビリテーションを5年間行う。
入社2年目、ペットだけでなくオーナー様へのアプローチも必要だと気がつき、名古屋医専夜間部鍼灸学科への進学を決意。
動物病院勤務を続けながら、3年間通い鍼灸師国家資格取得。
動物病院退職後、福井先生の元でA’s techniqueを学び、ペットとオーナー様への施術を行っている。
現在は、ペットスキンケアブランド Puli香を立ち上げ、犬で最も多い皮膚疾患の改善にも力を入れている。
本店:スタジオCinnamil(大阪市住吉区)
〒558-0044
大阪府大阪市住吉区長峡町6-10-2階
岐阜店:ペットサロンサム
〒507-0813
岐阜県多治見市滝呂町17丁目77-4
料金:16,000円
施術時間:45分完全予約制(評価測定時間含む)